利用する業者やサービスによって外貨両替の手数料や諸費用が変わってきます。

外貨両替の手数料について

 

外貨両替の手数料は、往復で異なるレートを提示する場合と1通貨あたりで手数料を提示する2種類があります。
銀行の両替窓口や機械など、海外旅行や出張で個人が利用する外貨両替サービスは手数料が高めに設定されていることが多いです。
利用するサービスによって手数料が変わってくるので、外貨両替には節約テクニックも存在します。

 

2種類の手数料

 

以下の手数料表示をした場合は、共に同等の両替コストが発生します。

 

異なるレート

日本円 → 米ドル  1ドルあたり108.0円
米ドル → 日本円  1ドルあたり112.0円

 

1通貨あたりの手数料

日本円から米ドルへの1通貨あたりの手数料 2円
基準レート 1ドル110.0円

 

紹介した2つの事例はともに基準レートが110.0円だった場合、1ドルあたり2円の手数料を取っていることになります。
金融機関や両替所によって、レートや手数料が異なります。安いレートでも別途手数料が取られることがあるので、交換方法に応じたレートと手数料の双方を確認しておきましょう。

 

一部では両替業者の手元にあるストックや通貨のバランスを理由にしたり、急激に為替のレート変更が起こっている状況などで、異なる手数料を提示する場合があります。

 

たとえば基準レートが1ドル110.0円の場合で、状況によっては日本円→米ドル108.5円(手数料1.5円)、米ドル→日本円112.5円(手数料2.5円)に設定される場合があります。

 

さらに異なるレート表示をしている場合は、為替相場が不安定だとレートの差が広がる場合があります。

 

その他の諸費用

 

ドルと円のレート

一般的な窓口による現物両替であれば、レートか1通貨あたりの手数料しかかかりません。
外貨両替の宅配サービスの場合は、交換手数料とは別に振込手数料や代引き手数料、送料を取られる場合があります。

 

銀行や証券会社の外貨両替・外貨貯金は、日本円に戻して引き出せば問題ないですが、外貨で出金しようとすると1通貨あたり1~2円の手数料を取られることがあるので注意しましょう。

 

インターネット等を活用してお得な外貨両替サービスを見る時はレートや1通貨あたりの手数料だけではなく、諸費用などの条件を確認するか、見積サービスで具体的な条件を確認してください。

 

外貨両替の手数料は原則1日固定

 

為替レートは日々変動していますが、外貨両替は両替所ごとに定めた時間のレートで1日の両替レートが固定されます。
FXなどの投資商品はリアルタイムレートでの売買をしますが、外貨両替でリアルタイムレートを導入すると、数分後の為替レートの変動によってクレームや意図的にキャンセルする利用者が現れるリスクが発生します。
空港などの両替所は、分や時間単位のレート変更を考慮されないため、通常時のレート変動でも利益が残るアドバンテージを取っています。

 

また、日本の空港にある外貨両替所は、もっとも多い利用者が日本人です。
日本人は出国するときの利用額よりも帰国時に円に戻す利用額の方が少ないため、必然的に外貨が不足していきます。
両替所も外貨を補充するための両替を行い、レート変動による損失リスクを背負っていることも手数料が高い要因です。