外貨両替に関する豆知識
外貨両替は国ごとの法律や文化が絡むので、日本円を両替するのとは違って覚えておくと便利なテクニックや注意点がたくさんあります。
旅行や出張などで、これから海外に行く人が知っておくと役立つ外貨両替に関する豆知識をまとめました。
海外旅行と外貨両替
高額な持ち出し、持ち込みは申告が必要
その国の中で現金を持ち歩く際の上限額はありませんが、税関を通って海外へ移動する場合に高額な現金を持っている場合は申告する必要があります。
日本から海外へ出国および海外からの帰国する際は日本円で100万円相当を超える現金(日本円・外貨)を持つ場合は申告が必要です。
先進国のほぼ全てで同等の決まりがあります。
アメリカは1万米ドル相当で有価証券や小切手も算入します。中国は外貨の場合5,000米ドル相当が申告必要になるので、日本の出国をクリアしても、海外のルールに則った申告をしていないと空港の税関で止められます。
外貨両替は基本的に損をする
日本円と米ドルの場合、銀行で外貨両替すると1ドルあたり2~3円の手数料を取られます。
これは片道での手数料なので、出国と帰国で両替をすると4~6円相当の金額になってしまいます。
為替レートは常に変動していますが、よほど大きな経済ニュースが出ない限り、短期間の海外旅行では為替レートが良い方向に動いたとしても、手数料の負担が大きくて損することになります。
海外に行くときは、現地で通貨が不足しないようにゆとりのある金額を両替する必要がありますが、使わない外貨が多いほど手数料で損をします。
外貨両替する際に気になるのが、為替レートが変動する仕組みや、銀行・大黒屋・ネットなど業者ごとで異なるレート(手数料)の違いです。
経済による為替変動やお得な両替所情報など、外貨両替に関するレートの詳細はコチラ。
参考記事:レートについて
現地の空港で両替できないことも
国を問わず国際空港なら必ず複数の両替所が存在します。
日本からの出国時に時間がなくて、現地で両替すればいいと簡単に考える人もいますが、到着する時間や現地の休日・祝日によっては両替所が閉まっていることがあるので注意しましょう。
特に観光客の利用者が少ない空港は注意が必要です。到着しても現地の両替所が軒並み閉まっていることがあるので、日本からの出国時に両替しないのであれば現地の情報をリサーチしておきましょう。
海外に慣れていない人よりも、英語を話せて過去に海外で外貨両替をした経験を持っている人のほうが、現地の情報不足で苦労してしまうケースが多いです。
海外は銀行がインチキすることも
アジアや南米、アフリカなどの一部の国や地域では、その国で有名な銀行の外貨両替窓口でもインチキしてお金を抜かれることがあります。
海外をはじめ現物で外貨両替する際は、必ずその場でお金を数えるようにしましょう。
場所によっては現地の人がグルになって、外国人観光客が両替窓口に行くと後ろから並んで「ハリーアップ」などと言って煽ってくることがあります。
行列ができていて、後ろからプレッシャーが大きい時ほど、渡される外貨を抜き取られるリスクが高いです。どれだけ後ろが並んでいても、しっかりその場で数えることが必要です。