証券会社での両替は外貨建ての投資商品で資産運用をしている方におすすめです。

証券会社で両替するメリット

日本円とユーロが並べられている様子

証券会社を通じて外貨両替できることをご存じでしょうか?
大手ネット証券会社の多くは一定の条件を満たすことで格安手数料での両替・出金に対応しています。

 

ただし、旅行や出張で現金の外貨が必要な場合は、銀行からの引き出し(出金)手数料が高いので注意しましょう。
証券会社で両替する方法とメリットを解説いたします。

 

証券会社で外貨両替する方法

主要なターミナル駅周辺には証券会社の拠点が多数ありますが、基本的に証券会社は窓口で外貨両替を扱っていません。
証券会社で外貨両替する方法は以下の流れです。

 

  1. 証券会社の口座開設をする
  2. 提携金融機関で外貨口座を開設する
  3. 証券会社から外貨の引き出しおよび出金申請する
  4. 提携金融機関の窓口もしくは外貨専用ATMで引き出しする

 

証券会社によっては、通常の国内株式口座だけではなく、外国株式・外貨建MMF/債券など外貨建て投資商品の口座開設をしないと両替できない場合があるので注意しましょう。

 

証券会社の両替手数料

東京証券取引所の外観

利用する証券会社によって両替手数料は変わってきますが、通常の両替窓口と同様に外貨を買うレートと売るレートが異なります。
証券会社の両替レートは銀行・空港の両替窓口よりも手数料が安い(レートの幅が狭い)所もありますが、証券会社によっては一般的な外貨両替と同等のレートです。
なお、FXによる証拠金取引をする際の取引レートによる現物両替はできないので注意しましょう。

 

このほか、提携金融機関への出金・入金手数料を取られるケースがありますが、大手証券会社は入出金手数料無料で利用できるケースがあります。

 

現金引き出しの手数料が高い

海外旅行や出張で外貨の現金が必要な場合、提携金融機関の外貨口座から現金を引き出す際に手数料を取られます。
一例として、三菱UFJ銀行の外貨貯金で米ドルを現金で引き出しする場合は1円80銭の手数料を取られるので、通常の外貨両替よりも割高になります。

 

証券会社で両替する場合は提携している金融機関が限られてしまうため、外貨での現金引き出しが安い銀行を利用できないことがあるので注意しましょう。
最終的に銀行での現金引き出し手数料が高いので、海外旅行や出張での現金調達だけを目的に証券会社で両替する人はいません。

 

送金目的ならネットバンクがお得

両替・入出金手数料の安い証券会社を利用すれば、送金目的での外貨両替をお得にできます。
両替窓口や銀行窓口で両替するよりも安くできる場合もありますが、外貨の現金が不要であればネットバンクを活用した方がお得です。

 

ネットバンクは大手ネット系証券会社と同等以下の手数料で外貨両替をして、他の金融機関へ外貨送金することができます。
外貨両替・外貨送金だけが目的であれば、ネットバンクの方が手間が少なくてスムーズです。

 

メリットは余った外貨の入金

ここまでの内容では、外貨両替だけを目的に証券会社を使うメリットはほとんどありません。
現金を引き出す際に窓口両替と同等の手数料を取られてしまうので、お得に外貨両替をしたい方には向いていない方法です。

 

証券会社で外貨両替をするメリットは、余った外貨をそのまま証券会社の外貨建て口座へ入金できることです。
出金は高い手数料を取られることが多いですが、入金であれば低コストで利用できることがあります。

 

また、外貨建て投資商品の口座は、日本円で入金して外貨へ両替すると高額な手数料を取られることが多いです。
普段から外貨建ての投資商品で資産運用している方は、余った外貨を低コストで投資資金へ回せるので是非活用してみてください。