外貨両替業者ごとで異なるレート表示しており、手数料や条件にも差があります。

レートについて

 

外貨為替のレートイメージ画像

 

外貨両替は通貨ペアごとに、日々変動する為替レートや両替業者の手数料によって条件が変わってきます。
為替変動にるタイミングで得したり損することもありますが、プロの投資家を除いて短期的な為替の値動きを予測するのは難しいです。

 

海外旅行者や海外出張で外貨両替をする場合、為替相場は運に任せるしかありませんが、両替業者選びによって無駄なコストを削減できる場合があります。
外貨両替におけるレートについて、種類や変動する仕組みをまとめました。

 

為替レートが変動する仕組み

 

第二次世界大戦後は対ドルで1ドル360円の固定レートでしたが、車など輸出に強い日本が貿易で有利なことから変動制に変わりました。
現在は以下の要因で為替レートが常に変動をしています。

 

  • 国ごとの通貨の需要 (貿易や海外ビジネスで外貨を買う需要)
  • 投資家による売買

 

為替レートが変動するのは、国、投資家、事業者などが為替を売買しているからです。
昨今は貿易統計など、通貨を買う需要よりも経済指標や国際情勢などを考慮した投資家の判断が大きな為替変動要因になっています。

 

2010年代前半に起こったギリシャ危機など、国ごとの通貨は安全性を保証されてなく、円や米ドルを含めて少なからずデフォルトするリスクを持っています。
ベネズエラが実際にデフォルトを起こした事例もあり、世界的リスクが高まれば安全資産の円を買う動きが加速して円高になります。

 

将来、どのように為替レートが変動するのは誰にも分かりませんが、過去の動向を分析することで予測を立てることはできます。
近年の為替動向や今後の見通しについてはコチラのページで詳しく解説しています。

 

参考記事:近年の為替レートの動向

 

銀行が表示するレートは複数ある

 

銀行窓口に行くと、現在の為替レート(リアルタイムレート)が明記されていますが、実際に外貨両替を行うとリアルタイムレートよりも悪い条件になります。
外貨両替は、その日の外貨両替レートが適用されます。

 

FXや外貨貯金など為替レートの変動を利用して利益を出そうとする投資商品は、ネット上でリアルタイム売買ができるオンラインレートが適用されることが多いです。
100ドル札など現金に交換する外貨両替は、トラブル回避を目的に原則1日1回レートを見直しする固定レートでの取引になります。
外貨両替レートを固定することで生じる交換所の為替差損リスクや、豊富な外貨を扱う手間やコストを補うために、リアルタイムレートよりも悪い条件設定になっています。

 

両替所によっては、店頭表示のレートとは別に、1通貨ごとで手数料を徴収するケースもあるので、お得な両替先を選ぶ時は、総コストで比較しないといけません。
オンラインレート(リアルタイムレート)が外貨両替に適用されない仕組みを詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。

 

参考記事:オンラインレートとは

 

業者や店舗で異なるレート

 

外貨両替で基準になるレートは、どこの業者も共通の指標を参考にしています。
しかし、手数料(業者の利幅)によって、外貨両替するコストは変わってきます。
金融機関や業者は店舗ごとで異なるレート表示するなど、宅配と店頭で手数料や条件が変わってきます。
海外旅行や出張で外貨両替する場合に、どこを利用すればお得で便利なのか、当サイトでは主要店舗を比較したお奨め外貨両替所ランキングを紹介しています。

 

参考記事:主要店舗のレート比較