実際に国内外の両替所で起こったトラブル事例をご紹介します。

両替所で起こるトラブル

頭を抱えて嘆くスーツ姿の女性

外貨両替は国内外を問わず幅広いトラブルリスクがあります。
実際に両替所で起こったトラブル事例を集めてきたので、賢く外貨両替を行う参考にしてください。
トラブルが多いのは海外ですが、国内でも油断していると思わぬトラブルに巻き込まれるケースがあります。

 

事例①順番待ち

空港の外貨両替窓口は混雑することがあり、両替申請する際に記入する書類があるなど意外に面倒なことが多いです。
飛行機の出発時間が迫っている場面では、混雑している外貨両替窓口を避けるようにしてください。

 

特に外貨両替窓口が数カ所しかない地方の国際空港で、高齢者のツアー客が来るタイミングだと長時間待たされやすいです。
空港で外貨両替する際は時間に余裕を持って両替を済ませておきましょう。

 

事例②ルールの認識ミス

外貨両替窓口の多くは、硬貨の取扱がありません。
海外で硬貨多数残して帰国すると、国内で両替するのが困難になります。
また、深夜や早朝に到着する便だと外貨両替窓口が営業していないことがあります。
こうした基本的なルールを認識していないと、後日銀行へ足を運ぶ手間が増えるので注意してください。

 

事例③為替差損

大きな経済ニュースがあると、数日程度の海外旅行でもレートが大きく変わってしまうことがあります。
帰国してレートを見ると想定以上の円高に動いていた経験を持っている方も多いのではないでしょうか。
投資の知識がない方が、為替レートの変動幅を見て、もう少し待てば円安に戻るだろうと両替を見送った結果、損失を膨らませてしまうケースがあります。

 

海外旅行・海外出張に行く際は、レートを問わず帰国したらすぐに交換した方が無難です。
ただし、昨今は空港以外の外貨両替窓口が増えているので、無理に外貨両替しない方が増えています。
特に年末年始・GW・お盆などの帰国ラッシュのタイミングは、個人による両替需要を狙った円買い注文を入れるケースがあります。
身近な場所に外貨両替窓口がある方は、期間や損切りレートを決めて帰国時の両替を見送るのもひとつの手です。

 

事例④現地の悪徳両替人

新興国の両替所を利用する場合、法外なレートや枚数を少なくする詐欺行為に注意してください。
外貨両替をする際は必ずレートの適正相場と渡される外貨の枚数を確認しておきましょう。
悪質なケースでは、わざと理解しにくい英語を使って説明し、困っているとグルになった現地人が助け船を出してコミッションを請求してくることがあります。
幅広い手口があるので、新興国での外貨両替は事前に情報収集をして慎重に行動してください。

 

事例⑤空港にある窓口が悪徳

先進国の空港内にある両替所であれば信用できると思うものですが、一部で日本人を相手に法外な手数料を取るケースがあります。
アメリカの空港にある両替所でも2,000円程度の手数料で済む所が、日本人を理由に「日本円は特別手数料がある」などと嘘の説明をされて1万円の請求を受ける口コミが多数見られます。

 

明らかに詐欺行為をしている場合は警察を呼ぶことで対処できますが、多くの方は海外で警察沙汰にするのが面倒で諦めてしまうものです。
先進国の空港にある両替所でも100%安全ではないことを覚えておきましょう。

 

外貨両替業者に潜む詐欺のリスクを把握して自衛に努めましょう。
米ドルやユーロへの外貨両替は日本で済ませることをオススメします。