悪徳の外貨両替業者による国内及び海外の被害事例をご紹介します。

外貨両替の悪徳業者

外貨両替は国内外ともに悪徳業者が存在します。
主な手口と被害事例をまとめたので、外貨両替する前に一通り目を通してみてください。

 

国内の被害事例

一万円札を持ってピースする男性の手

国内の外貨両替に関連したトラブル事例は、相場より悪い条件のレート(手数料)を取られるパターン、投資系商品を謳った詐欺の2種類があります。
海外旅行・海外出張を行く際に現地で利用する外貨を両替したいだけなら、信頼できる店舗型業者を使えばトラブルリスクがありません。

 

昨今は宅配によるネット外貨両替業者の一部で相場より大幅に悪い条件を提示するケースが増えています。
宅配業者の中でも悪徳業者はごく一部ですが、「空港で両替窓口に並ぶのは面倒だから」といった気持ちで、窓口レートとの違いや利用手数料を確認しないで利用することは控えましょう。
悪徳業者は細かいお金を気にしない人を狙って悪い条件を提示しています。

 

投資系商品の詐欺は主に新興国の外貨で儲け話をしてくる業者です。
高金利通貨や現地事業への投資のほか、外貨を両替して業者へ渡す(送金する)だけで高額な報酬を与えるなどと勧誘してくるケースもあります。
外貨両替に限らず、大手証券会社以外が新興国への投資やマイナー通貨での運用を勧めてくるケースは詐欺事例が非常に多いです。
健全な投資商品も多数ありますが、外貨建商品への投資は慎重に検討してください。

 

海外での被害事例

電話を掛ける男性

海外の外貨両替で圧倒的に多いのは、法外なレートでの両替およびピンハネ行為です。
新興国では現地でしか両替できないケースも多く、銀行ではなく個人もしくは個人グループが空港・国境などで両替業務をしています。
また、新興国の現地通貨は割安のため、少額の両替でも札束になって返ってくることがあります。

 

紙幣100枚の束を意図的に95枚程度に減らされていることもあるので、両替する際は必ず、正しい枚数の紙幣があるのか確認してください。
先進国で両替の店舗を持っている場合でも、一部で法外なレートもしくはスタッフ単位でピンハネをするケースがあります。

 

特に日本人観光客が少ない国や地域では、お客を見て条件を変えてくることがあるので注意が必要です。
ネットなどで概算レートを確認し、複数の両替窓口がある場合はレートを聞き比べるようにしましょう。
店舗を利用する場合でも、両替したその場で正しい金額が両替されているか確認してください。

 

他の詐欺サービスを紹介されることも

海外で外貨両替を行っている人は、ホテルや移動するバスの手配をしてくれることがあります。
良い業者を紹介されることもありますが、一部で外貨両替をする人から他の詐欺サービスを紹介されることがあります。
悪徳商法をする人は、その周辺の人も詐欺・悪徳商法をしていることが多いので注意しましょう。

 

優良の両替業者を見極めることで、関連したサービスへの被害リスクを軽減できます。
現地でしか移動手段や宿泊先を手配できない国や地域へ旅行に行く際は、正しい外貨両替の交渉術を覚えることが大切です。